中国特許権侵害訴訟 - 不意に訴えられた時、あなたならどうする?
日本の最高裁に相当する中国の最高人民法院が2012年に発表したホワイトペーパーでは、2011年に全国の地方人民法院が受理した知財訴訟の件数は約6万件(59,612)で前年比で38.86%増加。特許事件は7,819件で、前年比で35.16%増加した。大変は、中国企業同士の訴訟とのことだが、欧米企業を当事者とする訴訟が増加傾向であることを特記している。欧米企業は中国で、アグレッシブに権利行使を行ってきたこともあり、激しくぶつかり合う傾向があり、訴訟まで発展することが増えているのではないかと思われる。現在のところ、日本企業を当事者とする案件は少ないと巷では言われているが、特許出願件数の伸び、訴訟の著しい増加、欧米企業を当事者とする訴訟の増加傾向に照らせば、如何に争いを好まぬ日本企業であってもいずれ、中国の裁判所で戦わなくてはならない日が来てもおかしくないだろう。